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幼馴染中略ジンジャーエール・2




「お姉ちゃん、お塩取ってであります」
「はい」
 お隣さんちの居間で、お茶をすすりながら夕飯が出来るのを待つ。
 僕が座っている位置からは、姉妹が夕飯を作っている背中が見えるのだが、若い女性が家事をしている様というのは何か惹きつけられる物がある。麗華ちゃんは、その性格に似合わず、料理が上手かったりするのだ。アリサも、目新しさはないものの、安定感のある料理を作る。彼女はレシピどおりにしか作らないので当たり前なのだが(自由に作らせるとアスパルテームを山のようにぶち込むので、自分用以外の料理はレシピどおりに作るよう厳命した)。
 両親が家の事をほったらかしにする仕事人間なので、僕は、家事ができる女の子に憧れがあったりするのだ。そして二人とも美少女ときたもんだ。
なんだか幸せな気分で彼女達が台所を舞う様を見ていると、居間のドアが、こっそりと開いた。なんだ、あのオヤジ、何をこんなこそこそしてるんだ?
「おい……わかってるな?行くぞ」
 ああ、そういえば今日はこいつに呼ばれてきたんだっけか。足元に置いたかばんを取って、僕もこっそりと、駄目オヤジのあとに続いて居間を出た。
 階段を上がり、オヤジの研究室に入った。一応は科学者だけあって、立派な本棚に分厚い本がいっぱいに詰まっているし、僕にはなんだかよくわからない機械が転がったりしている。      
オヤジがデスクにつき、僕も勝手知ったるもので、キャスターつきの椅子を部屋の隅から引っ張り出してきて座った。
「よし。じゃあ早速例のブツを出してもらおうか」
「おう」
 かばんの中を漁り、黒いビニール袋を取り出して、オヤジに手渡した。
 オヤジが中身に目を通す。
「よしよし……っておい!なんでテメェ、雨宮せつな買って来てんだよ!つぼみだろうがそこは!」
「うるせえな僕のほうが多く金出してんだから女優ぐらいは選ばせろよ!そもそもつぼみより雨宮せつなのほうが可愛いじゃねーか!」
「わかってない!おまえわかってない!雨宮せつななんて絶対そこら辺にいないでしょ!なんかヤンデレっぽい顔してるし!それに比べてつぼみはそこら辺にいてもまだ違和感ないだろ!あの身近さがいいの身近さが!」
「なんだとう!」
「なにおう!」
 僕達が今にも拳で分かり合おうとしているところ、唐突に研究室のドアが開いた。
「……あら?」
 ロングの、艶めいたライラックの髪に、クリアグリーンの瞳。頭には、フリルの華やかなヘッドドレスを付けていて、そして、アリサと同じく、そのライラックを掻き分けて、クリアーオレンジの樹脂パーツが突き出していた。僕より少し小さいくらいの、女性にしては長身のすらっと伸びたボディ。少し動くたびに揺れる巨乳は、ダークブラウン地にホワイトエプロンのメイド服に隠れてなお、その存在を主張していた。
「……クーさん?」
 そうだ。クーベルチュールさん。アリサの一つ前のタイプ、つまりアリサの姉だ。
「ええ。お久しぶり」
「おい、何しに来た?」
「教授が掃除をしないから私がやらなくちゃならないんでしょうが!」
「いまは来客中だろあとにしろ!」
 他の姉妹と違って、オヤジのクーさんに対する態度は冷たい。それというのも、クーさんは、巨乳なのだ。おそらく、サイズにしたら三桁は行くほどの。それでいて張りはあり、ウエストはしっかりと締まっているのだから素晴らしい。なにやら、なんかの小型化が成功しなかったとか言う理由でバストサイズが大きくなったそうなのだが、正直小型化なんてクソくらえだ。小さいおっぱいだって悪くは無いけど、大きいものは純粋にプラスアルファ足りえる。
 しかしこのクソオヤジは、おっぱいは小さくなければいやだという理由でクーさんをむげに扱っているのだ。クーさんもオヤジのことは好きでないようなのでいいけど。しかしオヤジのその性癖が無ければ、アリサが生まれてこなかったと考えると少し複雑な気分。
「それにしても、かー君が研究室なんて珍しいですね。どうしたの?」
「テメェには関係ねえだろ」
「……いま、何を隠したんですか?」
 さすがに目ざとい。クーさんの冷たい眼差しがオヤジを射すくめる。
「……なんでも、ねえよ」
「見せなさい」
「やめろ、おい!命令だ!」
「いいから見せなさい」
「ちくしょう!家の娘はどれも言う事を聞きやしねえ!」
 オヤジの机から!雨宮せつなのAVが取り上げられる。まずい。これはちょっと僕も危なくなって着たかもしれない。
「――つまり、かー君とこのDVDのやり取りをしていたわけですか?」
 僕達はなにも答えない。オヤジにとっては反抗心と、防衛のためだろうし、僕にとっては、女の子に痴態を見られる恥ずかしさと、やっぱり防衛のためだ。
「ふう。まあこのクズオヤジはもうどうしようもないですが、前途あるかー君まで巻きこまなくったていいでしょう!何が楽しくて若者の未来を潰すんですあなたは!」
「チッ……反省してまーす」
「――あとで、家族会議を開きます。覚悟しておきなさい」
「やめろ!アリサと麗華には言わないでくれ!たのむ!」
「駄目です。今度ご近所の山岸さんにも広めておきます」
 あ、崩れ落ちた。
 オヤジをそのままに、クーさんが僕のほうに向き直り、近づいてくる。
「それに、かーくんもかーくんです。こんなもの見なくったっていいでしょうに」
「すいません……」
「もう……」
そうして、クーさんはぼくの両ほほに手を添えると、やさしく、ゆっくりと口付けた。僕のひび割れ気味の唇を、彼女の、やわらかく温かい舌が、いたわるようになぞってゆく。
「ふふふ……次からはちゃんと、私かアリサちゃんに言うんですよ?」
「あのう、クーさん」
「なんでしょう。さっそく?」
「鼻息が凄く、荒いんですけど」
 そう。クーさんも、オヤジに負けずおとらずの、変態なのだ。
「だって、かーくんの顔がこんな近くに……」
 そりゃあアンタがものすごい力で僕の顔を押さえつけて唇を奪ったんだから当たり前でしょうが。そして、ついに、鼻息だけでなく口で息をし始めた。
「ねえ、かー君、私、あなたの子なら、いいよ……?」
「誰も子供の話なんかして無いでしょうが!やめてください怖いから!ああもう胸に顔押し付けて深呼吸しないで!それにアンタ子供できるんですか!」
「出来るよ?」
「嘘つけっ」
「いや、本当だ……」
 うなだれているオヤジが、吐き捨てるように言った。
「まあ、お前の情報と、クーの情報を掛け合わせた個体は、出来る。ちくしょう、ホントならおれがウハウハするはずだったのに……なんでうちの子はみんな、こんなクソガキなんかに引っかかるんだ……」
「そりゃあアンタ私達にヲトメ回路とか積んだからでしょうが。おまけに自分の事を父親として登録しといて何言ってんですか」
「クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!お父さんって!呼ばれたいだろうが!誰でも呼ばせるだろうが!」
 駄目だこいつら、変態ばかりだ。誰かこの家にまともな人間はいないのだろうか。




「ねえ、ごはんできたわよー」
 僕とオヤジを呼びに、麗華ちゃんが研究室に顔を出した。
「麗華ちゃん!」
「え、何?!きゃあ!」
 突然抱きついた僕に、麗華ちゃんが驚いて悲鳴を上げた。
「この家でまともなのは麗華ちゃんだけだ……君がいて、本当によかった。君が生まれてきてくれて、本当によかった。ありがとう」
「なんか、複雑だわ……」


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こういう作風、実はそんなに得意じゃない。

幼馴染(中略)夢を見るか キャラクタ表

・かー君  性別♂
 カメラマンポジション。主人公もたまにやる。合成甘味料が嫌い。好きなおっぱいは柔らかそうなおっぱい。好きなお茶はほうじ茶。いると都合が悪いので、ご都合主義的に両親は単身赴任中。影は極薄。

・アリサ(・クーベルチュール・シュバルツヴェルダーキルシュトルテ・モンブラン・モンブラン’・赤福)・藤村   性別♀設定
 人造(ロボ?)娘。合成甘味料で命をつなぐ。でも、おにくと野菜は摂取が必要。そのためジンジャーエールと焼き鳥とか普通に食い合わせる。味覚オンチ。料理はレシピどおりやるので普通。ご都合主義的にかー君のことが気になってる状態。

・藤村 麗華  性別♀
 ツンデレ。尊大。お嬢様。でも、感性が唯一一般人に納まっているため、損な役回りを引く。
 かー君とは一緒にお風呂にはいった仲。割と昔からかー君のことが好きなような感じ。ご都合主義的に。実は夢見る少女。白馬は無理でも純白のオート三輪ぐらいで迎えに来てくれないかなーって思ってる。乗り物の中ではオート三輪が象の次に好きらしい。

・藤村 光 性別♂
 変態科学者。妻を無くし、娘も男(かーくん)に現を抜かし始めたので、寂しくなってアンドロイドを作る。制作期間二年。アリサのセカンドネーム以降は、アリサ完成以前のプロトタイプの開発コード。甘党。最近はビアードなんちゃらのシュークリームにご執心らしい。娘コンプレックス。かー君とはAVを貸し合う仲。
わかっているとは思うが、ネーミングセンス最悪である。好きなおっぱいはぎりぎりある、程度のおっぱい。ロリコンではない

・クーベルチュール(クー)・藤村 性別♀設定
 アリサのプロトタイプ。今は屋敷でメイドの真似事をしてます。もちろん合成甘味料動力。なんでこの子が正式採用されなかったかって言うと、内部メカの問題でおっぱいが大きすぎたから。実は今適当に考えたキャラなので設定ははっきりしていない。

幼馴染でお隣さん(中略)ジンジャーエールの夢を見るか

シュタゲ神メモとなんだかドクペがプッシュされてるので、反撃とばかりにウィルキンソンをプッシュして見ました。ちなみに僕はドクペが代好きです。ウィルキンソンのペットボトルは飲めないレベルで嫌いです。あれ、立場逆じゃね?

:黎明編


ぱき、と、俺が子供の頃から急に普及し始め、今ではどこかしこでよく聞く、ペットボトルのキャップをあける音が、俺の隣の席から聞こえてきた。
先に言ったとおり、こんな音、珍しくもなんともないのだ。取り立てて、議論の対象にすることではないし、そんなつまらないことをいちいち気にする必要すらない。それならまだ、今晩のオカズでも考えてるほうがよっぽど有意義なのだ。非生産的なのに有意義とはこれいかに。
いや、くだらない事を考えている場合でもない。問題は、いや、いつものことと言えばいつものことなのだが、先ほどから、その聞きなれた音がぱきぱきぱきぱき景気よく鳴っていることなのだ。いったい何本のペットボトルが開封されたと言うのだ。
「……おい。アリサ、それで何本目だよ」
「んー?まだ今日は7本目でありますよ。朝ご飯に二本、二時限目と三時限目の間に一本、それで今は、四本目に突入したところ。かー君も飲むでありますか?」
「いや、俺はいいよ……」
 俺は自前のほうじ茶があったし、そして何より。
 俺は、隣の彼女――アリサが、端正な顔を綻ばせて、嬉しそうに飲み干している、その飲料――500mlペットボトル入りの、ウィルキンソン・ジンジャーエールが、正直言って、苦手なのだ。
 厳密に言うと、あの合成甘味料――アセスルファムカリウムにスクラロースにステビア、あの独特の味が、どうしても我慢ならない。
「お前、本当にそれ好きだよな」
「うん。なんせペット入りウィルキンソンは私の生きがい。いえ、人生そのものなのであります。かー君にとってのパンと同じようなものでありますよ」
 そういって彼女はまた、ペットボトルに口を付けては、ジンジャーエールの合間に、炭水化物の一切入っていないお弁当をつつく。非常に小さな、ピンクのお弁当箱。明らかにジンジャーエールとお弁当の割合が逆である。
 さて、彼女の発言は、すこしばかり誇張が過ぎる、とはじめはみんな思うのだが、実のところそうじゃない。
彼女の体は、文字通り、そのままの意味で、合成甘味料で動いているのだ。
そう。彼女は人間ではない。原理は知ったこっちゃないが(一度聞いたけど僕にはさっぱりわからなかった)、合成甘味料を分解してカロリーに変換する動力で動いている、レプリカントなのだ。変な口調なのも、そのせい。
よく見ると彼女の耳には妙なアタッチメントがかぶせられていて、金色の髪をかき分けて、クリアーグリーンの樹脂が少し飛び出ている。その、クリアブルーの瞳だってよく見ると、少しだけメカニカルに見えるし、その、ショートに切りそろえられた後髪の下半分は、ジンジャーエールで無駄に摂取した水分を使った冷却素子だ。基本的には水冷式で、熱を持った水分を新しいジンジャーエールと入れ替え、そのまま気化させるのだ。髪の毛に下のは表面積を稼ぐとか何とか。よけいに蒸れそうなものだが。
つまり、彼女は僕らのご飯の代わりに年中ジンジャーエールを飲む。それはもう、だいたい彼女の横にいる僕への嫌がらせじゃないかってほどに。
「あ、そういえばお父さんがかー君を連れてくるように言ってました。夜ご飯もついでにどうでありますか?今日は麗華お姉ちゃんと私が食事当番なので、腕を振るうでありますよ」
 そう、彼女は僕の隣の家(豪邸)に住んでいて、家族ぐるみの付き合いをしてたりするのだ。小学校の頃からずっと一緒で、同じクラスになること9回。どうやら、特殊な事情もいいところの彼女を野放しにする勇気は学校になかったらしく、幼馴染で彼女の扱いに慣れていて、ついでに家ぐるみの付き合いまであって彼女の開発者、もとい父親にもある程度信用されている僕を、監視役としてかなりの頻度で同じクラスに配置してきたのだ。
 そんなつきあいだから、いまだにこうしてずるずると、なんとなく一緒にいるのである。こういうのを腐れ縁と言うのだろう。
「そう?じゃあご厄介になろうかな」
「了解であります!早速お父さんにメールしておくでありますよ」
「ん、お願い。今日のご飯は何かな?」
「んー、最近暑くなってきたし、そうめんでも作ろうかなあ。冷たいウィルキンソンにそうめん!いやぁ、考えただけでも涼しくなるであります!あ、でもたまにはペプシネックスもいいかも。帰りにちょっとだけ買ってかえろっと」
「まあなんだ、よろしく頼むよ……」
 合成甘味料が嫌いな僕としては、聞いているだけで舌が変な味になりそうだった。

「ただいまでありますよ」
 個人邸宅としては広い庭をこえて、マホガニーの玄関扉を開けた僕らを待っていたのは、ぼさぼさの頭に少し白髪を混ぜた、30半ばぐらいの外見をした男性だった。
 何を隠そうこの男、アリサとその姉、麗華ちゃんの父親だ。実年齢は40後半。一回りは若く見える。憎たらしいことに、その上、整った顔、いわゆるイケメンである。そのため近所のマダムからは一種の名物だとか。僕に言わせればこの男、ただの変態科学者なのだが、なにやってるかわからないのがミステリアスでいいらしい。これはあんまりうらやましくないや。いや、でも山岸さんとこの若妻もファンだとか。やっぱりちょっとうらやましい。
 ちなみに、麗華ちゃんは普通の人間である。いや、あえてここではホモサピエンスと言おうか。
 なんだかんだいって、僕だって、アリサをまるで人じゃないように言うのは、少しはばかられるのだ。
「おお、お帰りアリサ!ほら、早く入りなさい!そうそう、麗華が何か用があるみたいだよ!」
 アリサに続いて、僕も家に上がる。勝手知ったる人の家なのだ。
「おじゃましまーっす」
「あぁん?おい止まれダボが!てめぇアリサちゃんにやましいことはしてねぇだろーな?席も隣同士だからっておまえ授業中にいやらしいこととかしてねーだろうな?てめぇ今すぐカバンひっくり返せピンク色の卵が入ってねーか確認してやる!もちろん入ってたら殺す!つーか既に不法侵入で殺す!」
「おいあんたいつもながらなんで僕にだけそんなに態度悪いんだよ!つーか今日はあんたが呼んだんじゃねーのかよふざけんなこのエロ親父!」
「俺はただピンク色の卵って言っただけだもーん!なんでもエロいことに結びつけちゃうお前のほうがエロいんだこのサカったガキが!」
「お父さん、ピンク色の卵ってなんでありますか?かー君も知ってるの?二人とも、またエッチなことでありますか?」
「ぃいやっ!そんなことはない!色のついた卵だよ?イースターの話に決まってるじゃないか!イースター!」
 おい、声が裏返ってんぞ。
「うちはキリスト教じゃないであります」
「いいの!日本人はお祭り好きなの!祝うときは文化の垣根を越えるの!もちろん地獄にはついて行かない!行く先違うからね!」
「まあ、そういうことにしておくであります。正直、引くわー」
「……ねえあんた達、玄関でなにやってんの?」
 騒ぎを聞き付けた麗華ちゃんの一言で、なんだか全員我に帰った。
「なんか冷めたわー」
「テンションダダ下がりであります……」
「とりあえず上がっていいすか?」
「おお、いーよいーよ。なんかだりーし茶にすんべ。たしか鳩サブレあったな」
「ほんと、なんかかったりーでありますね」
「え!?ねえ、なんで私が悪いみたいな空気作られてんの?玄関先で妙なことしてるアンタ達が悪いのよねえ!?」
「いいからお姉ちゃんもさっさと動くでありますよ、はあ、かったる」
「ねえ!?ちょっと!?」
 

いつもと対して変わらないやり取りのあと、僕らはお茶をしに居間へ向かった。



終わり。

短編ホームドラマは切りどころがわからん。

記事書きかけで消えた。やってらんねえ。
とりあえず色々作っては放置する生活してます。
雛様スクラッチしてそのうちまたイベント出ます。

久々に復帰したのはちょっとうp場所が必要になったついでです。

休暇に入ったのでポリパテと戯れようとおもい、作りかけのパーツを探したら動体と腕がない。

……え?
作り直しか…
プロフィール

Author:rei
気が向いたものをぽちぽち作ってます。
【素晴らしき日々~不連続存在~】応援中!

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